咸臨丸のプラモデル、模型の紹介,評判,レビュー,安売り価格,中古価格

内容紹介　

時は、安政7年(1860年)1月19日、軍艦「咸臨丸」は、アメリカに向けて浦賀を出帆した。
江戸幕府の遣米使節の乗った船の随行艦「咸臨丸」の艦上の人となった海軍士官鈴藤勇次郎。
彼は、航海とアメリカの実状を、次世代に残すべく詳細な絵を残した。
海軍創設のために一身を捧げた鈴藤勇次郎の生涯を、曾孫である著者がドキュメンタリータッチで追う!

当時は必要だったウソ。150年後の今、事実がわかった。　評価：

日本人の多くは、「幕末、勝海舟が咸臨丸で日本人初の太平洋横断航海の快挙を果たして日米国交の道を開いた」と思っているらしい。
もともと学校でそれに近いことを教えていた。
しかし、事実はまったく違う。
安政７（1860）年、日米の正式国交を確立する日米修好通商条約締結に行ったのは、徳川幕府の正使、副使、目附の三人と、その随員を含め７７人の使節団である。
迎えに来た米国軍艦ポウハタン号(2400トン)で、次いで大西洋側では米国軍艦ロアノウク号(3400トン)に乗り換えてワシントンに行った。
ブキャナン大統領と批准書交換の使命を果たした後、使節の帰路はニューヨークから米国軍艦ナイアガラ号(4800トン)に乗り、大西洋、インド洋を通って世界一周して江戸に帰った。

咸臨丸について　評価：

本書により咸臨丸のすべてが理解できました。
まさしく永久資料であり永久保存版です。

困難を極めた航海　評価：

福沢諭吉も勝海舟も、咸臨丸について、同乗のアメリカ人の助けは借りずに、日本人だけで太平洋を横断した、と言っている。
しかしこれは、美談にしたかったためらしい。
実は、行きの航海では、猛烈な強風で船が激しく傾き、押し寄せる波濤の高さ１２ないし１５メートル（屋根より高い）、甲板に注ぐ海水９０センチ以上（甲板を海水が張り渡している）（ｐ１３２)、このような天候に悩まされ、未経験の日本人で動ける者は４・５人、つまりほとんど総倒れであって、特に帆の操作は、すべてアメリカ海軍の水兵たちに頼らざるを得なかった。