隆 慶一郎,影武者徳川家康,花の慶次,一夢庵風流記の本,歴史小説,歴史書,関連書籍の紹介,評価,安売り価格、研究書、解説書、古書です。そのほか、新刊、新書、中古本、古書があります。また、書籍案内、紹介、読書感想、レビュー、評価,批評,比較、良書、おすすめ、推薦本、推薦図書もあります。  

隆 慶一郎,影武者徳川家康,花の慶次の本,歴史小説,歴史書,関連書籍の紹介,評価,安売り価格


漫画

原作




隆 慶一郎
隆 慶一郎,影武者徳川家康,花の慶次
花と火の帝 (上) (日経文芸文庫)

新品価格 ¥ 693

中古価格 ¥ 1

発売元:日本経済新聞出版社  発売日:2013-10-25
  

徳川期の天皇への意欲的なアプローチ 評価
長い時間がかかったが隆 慶一郎の絶筆となった「花と火の帝」を読了した。
それこそ、20ページ読んでは栞を移し、栞の5ページ前辺りから読み継ぐような越年読みだった。
「ペルシャ人のテントが僅かに開いたように見えた。
顔は何も見えない。
動きもない。
だが明かになのかの気の流れるのを岩介は感ずるともなく感じた。
しかもテントの中の生き物も素早くその感じを、掴んだようだ。
」後水尾院の弟、近衛信尋の略殺を狙う徳川とその警護にあたる『天皇の隠密(八瀬の童子)』との息も詰まる戦闘シーンは壮絶を極め、場面は賀茂川原の見せ物小屋に移り、しばしの静寂の中、上記の事切れをする。

天皇の隠密 岩介 評価
花と火の帝は、一番感動した小説です。
慟哭させられた場面があって、ひとつひとつ書きたい思いもあります。
若き後水尾天皇と岩介とのやりとりがあります。
「帝はお幾つでんねん。
まだまだこれからやおまへんか。
相手は棺桶に片足つっこんどるおいぼれや。
焦ってまんねん。
帝はのんびり待ってはったら宜し」老いて焦っているからこそ、今の大御所家康は危険なのである。
岩介はそのことを強く感じていた。
だが天皇にそれを告げるわけにはゆかなかった。
帝のお顔が僅かに明るくなられた。
「そやな。
わしは若いんやな」「そうどすがな」「これから何でも出来るんやな」「そうどすがな」「家康をあっという目に会わせることも出来るんやな」「そうどすがな」いつの間にか岩介は泣いていた。

隆 慶一郎,影武者徳川家康,花の慶次
死ぬことと見つけたり(上) (新潮文庫)

新品価格 ¥ 693

中古価格 ¥ 35

発売元:新潮社  発売日:1994-08-30
  

人生の教科書 評価
20の頃に読んだ作品ですが、28になった今でも座右の書として いつも心に留め置く本です。
人の評価が気になったり人と違うことに 悩んでいた自分に光明を指してくれたのがこの本でした。
苛烈な生き様と死人と自分を定めているからこそできる生き方、 そして同じくそういう風に生きている友人たちと語らずとも 心の通じ合う様は自分も男に生まれていたらこういう風になりたかったと 切に感じさせられます。
血のたぎる作品です。

隆先生の未完の作品の一つ 評価
タイトルや(本編の)冒頭こそ物々しい雰囲気ではありますが、 葉隠れを基にした隆先生の描く逞しく清清しい武士達が藩のお家騒動などの問題を解決していきます。
安っぽい言い方をしてしまうとハードボイルドなサムライガンマンの主人公が死なんぞ全く省みずに藩主やその一門と重役に立ち向かっていくのですが、 その主人公が武士道という思想を体現したかのような人物で男も惚れてしまうような人物であり、話の展開の方も秀逸で一気に読めて飽きさせません。
惜しむらくは隆先生の急逝のために未完となっており、最後の解説で編集社から話の原稿を基にしたその後の展開の紹介があるのですが、やはり全部を読みたかったというのは読者の総意と言えるでしょう。

隆 慶一郎,影武者徳川家康,花の慶次
影武者徳川家康(上) (新潮文庫)

新品価格 ¥ 869

中古価格 ¥ 1

発売元:新潮社  発売日:1993-08-31
  

影武者徳川家康上・中・下 評価
以前映画で、関河原の戦の最中、家康の首が切られて飛ぶシーンを観ました。
題名を忘れてしまったので、 本で読みたくなりました。
これは素晴らしい力作です。
なるほどと思います。
上中下と長いですがおすすめです。

完全なるフィクションなのだが・・・ 評価
(上巻)の前半から完全なるフィクションが展開される。
だが史実と整合性が取れている場面があるから、 あり得るかもしれないと何度も思わせるほど説得力ある。

おもしろ過ぎる! 評価
家族中から薦められて、昨日から読み始めてますがおもしろすぎます!今まで読んだ歴史小説のどれよりもお気に入り!!まず、着眼点がすごい!しかもものすごく説得力あります!登場人物も個性的で魅力的ですし、生き生きしてます。
あたし的には忍びの六郎が1番好きです。
強くてかっこいいんですが、かなり天然ボケなところがツボにハマった。
忍びなのに喜怒哀楽がはっきりしてて、びっくりしやすいところがカワイイです!漫画版とか出てるらしいですが不要じゃないかな。

隆 慶一郎,影武者徳川家康,花の慶次
影武者徳川家康(中) (新潮文庫)

新品価格 ¥ 924

中古価格 ¥ 1

発売元:新潮社  発売日:1993-08-31
  

作者の思考力の奥深さに驚嘆 評価
同名の週刊少年ジャンプ掲載の漫画から、この作品にたどり着きました。
しかし、原作のほうがはるかに奥深く、もっと大勢の人に読まれるべき存在だと思います。
人間の持つ知恵の凄みというものが実感できる作品です。
数奇な運命というものが、人をいかに成長させ変化させていくのか。
もっといえば、立場という物が人に与える影響の大きさを知ることが出来ました。
漫画の方は、「花の慶次」にくらべて、今ひとつの感がありましたが、原作はこちらのほうが重厚です。
痛快さよりも、したたかさ、しぶとさがメインになっているところが、なかなか味わい深いです。

先が読みたくて・・・ 評価
とにかく先が読みたくて仕事も手につかないほど面白い。
きまった史実の中で、チーム二郎三郎はどう泳いでいくのか。
そして、大阪の陣へどうなだれ込んでゆくのか。
非常に楽しみである。
この人の作品には、人間 隆慶一郎の世界観が随所に現されており、 あー、こういう人だったんだなぁと思うと、 短い作家生活が惜しまれる。

隆 慶一郎,影武者徳川家康,花の慶次
一夢庵風流記 (集英社文庫)

新品価格 ¥ 734

中古価格 ¥ 94

発売元:集英社  発売日:1992-12-15
  

男のロマンって、きっとこんな感じ。 評価
誰にも乗りこなせない野生の名馬に乗って、好きなときに好きなように駆け、良い女が居れば誰にも気兼ねせずに(叔父の妻でも、言葉が通じなくても)、好きなときに好きなように愛する。
過去は振り返らず、今をのびのびと生きる。
義理の叔父の妻、おまつとの奔放な恋や、朝鮮に乗り込んでの大冒険、伽耶姫との恋。
同じ数寄者としてともに風雅・書物を楽しむ上杉の執政直江兼続や、二人の偉大な父を持ちながら情熱を燻らせる栄光ある孤児・結城秀康との友情。
息をつかせない小気味良い文体で、一気に読めてしまいます。
次々にやって来るエピソードが本当に生き生きとして面白く、読み終わるのが残念なほどでした。

侍とは? 評価
私はまだ二十代の若輩者なのですが、最近のメディアでいう『サムライ』の意味に非常に不満を持っています。
昨今使われている『サムライ』が江戸時代、権力者が安定統治を目的に儒教道徳や朱子学を用いて下剋上を最大悪とし、権力者に従順な犬にしようとかたちづくられた『サムライ』をあたかも日本人の美学の様に礼賛している事にです。
察するに現代において権力の頂点に君臨している長老達の幼少時代の『葉隠』『山中鹿介』の『サムライ』像が基本にあるかも知れません。
少々卑屈になりましたが、この小説の前田慶次郎はそんな『サムライ』とは圧倒的に違います。

隆 慶一郎,影武者徳川家康,花の慶次
吉原御免状 (新潮文庫)

新品価格 ¥ 825

中古価格 ¥ 1

発売元:新潮社  発売日:1989-09-28
  

剣戟・伝奇・浪漫をそろえて、春が匂いたつ一冊 評価
あらすじや面白さのいちいちは、他のレビュアーさんにお任せするとして、 私が感じる、この物語の魅力は、なんといっても……。
無敵の剣と貴種の血を持ちつつ、どこまでも爽やかで心優しい、松永誠一郎に 象徴される、「青春」の魅力にあふれていることかもしれない。
物語の発端の印象的なシーン。
生まれたばかりの新吉原の宵、新たな始まりを告げる、華やかな見世清掻。
誠一郎の胸はやるせなく騒ぎ、頬は濡れる。
季節こそ史実に合わせ旧暦八月だが、胸中は「春」のせつなさ、そのものだ。
遠い世界に、未知なるものに、若者はあこがれる。
そのあこがれる想いのまぶしさに、老いた者は生命の春を見る。

漫画的 評価
家康影武者説や光秀生存説など、設定がかなりファンタジーで漫画っぽい小説である。
主人公も強い、優しい、誠実と典型的なヒーローで格好良い。
舞台が吉原なだけに性的描写が結構あるが、あまりいやらしさを感じないのが不思議である。
主人公のライバルとの決着は続編である「かくれさと苦界行」でつくので、それとあわせて購入したほうがいい。



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