武田信玄、山本勘助　の本、歴史小説、書籍、伝記、グッズの紹介,評価,安売り価格

内容紹介　

「心頭ヲ滅却スレバ、火モマタ自ラ涼シ」 甲斐の武田信玄、武田家滅亡で火定した快川紹喜。
この僧俗二人の交流と、美濃遠山氏、永禄別伝の乱など 臨済宗史料を発掘し、戦国乱世の謎に挑む。
【目次】 はじめに―快川に癒された信玄 第一章 武田信玄と美濃遠山氏―快川の登場前夜 1、信玄が帰依した臨済宗妙心寺派 武田晴信が“信玄"と名乗る/信玄の雅号・院号について/恵林寺を自身の墓所と定める 2、美濃遠山氏と武田信玄の攻勢 恵那郡に蟠踞する三家の遠山氏/岩村遠山氏の系譜/織田信長と遠山景前・景任/ 苗木遠山氏の系譜/苗木遠山氏息女と武田勝頼の婚儀/戦国動乱期の遠山氏 3、元亀・天正の遠山氏と信玄・信長 元亀三年の戦い/天正三年の攻防戦 第二章 快川和尚の活躍と美濃・甲斐 1、快川の出自と出生地 尾張国道家氏の出身/快川の生年について/隠峰和尚のもとで出家する/ 友人たちが見た快川の人物像/稲葉一鉄のこと 2、若き日の快川 仁岫の法を嗣ぎ「快川」の道号を与えられる/織田信長の登場/ 妙心寺への“奉勅入寺"を果たす 3、武田信玄から甲斐恵林寺へ招請される 快川のすぐれた素質に引かれた信玄/美濃への帰国を決意 4、美濃国主・斎藤義龍との対立-永禄別伝の乱 崇福寺住職となる/永禄別伝の乱の勃発/“一国の主"と“三界の師"/ 斎藤義龍の死と乱の終焉/義龍の葬儀の導師を勤めた快川 5、快川が京都の本山・妙心寺住持となる 斎藤龍興と浅井長政の戦い/妙心寺住持への快川待望論/快川の妙心寺再住 6、快川、再び信玄のもとへ 織田信長の攻勢と稲葉山城の陥落/快川が甲州恵林寺に入る/甲濃同盟を画策する快川/ 信長の犬山攻めと瑞泉寺の炎上 第三章 武田氏滅亡と快川の火定 1、快川が見た“武田義信の悲劇" 穴山信君の母との交流/臨済宗の法語から読み解く「武田義信の死」/ 快川の尽力と義信の死 2、快川の美濃帰郷と恵林寺への三住 斎藤義龍七周忌法要に臨席した快川/快川の「恵林寺三住」を示す史料/ 信玄母の十七年忌法要 3、武田信玄の死と年忌法要の催行 葬儀記録で証される“信玄の遺命"/信玄の葬儀の様子と七周忌/ 天正五年に勝頼が行った数度の法要/恵林寺方丈新築と信玄の七周忌 4、武田と織田の和平に奔走する 恵林寺の兜卒橋完成/武田勝頼亡母の二十五回忌/ 天崇・良弼への贈詩と鶴院号説など/快川による勝頼と信長の和平工作 5、心頭ヲ滅却スレバ、火モマタ自ラ涼シ 正親町天皇による快川の国師号下賜/恵林寺山門にて快川が火定す/快川和尚の人となり 6、快川の雅号と禅学 快川が用いた雅号/快川の禅学/快川の門下生たち/快川の母 第四章 快川和尚の法を嗣いだ人々 栢堂景森/南化玄興/淳岩玄朴/末宗瑞曷/龍門紹顕/西院瑞竺/普天玄佐/状元祖光/ 一鶚宗純/格外玄機/その他の弟子たち 「武田信玄と快川和尚」関係年表

筆致に好き嫌いはあるかと……　評価：

勘助が実在しなかったという説がいかに間違っているかということを、いわゆる「市河文書」などを援用して論難する(第一章)のですが、なにぶん筆致に敵意がこもっており、思わず身構えてしまった。
およそ真実（と信じていること）を主張したい場合、できるだけ冷静に筆を進めるほうが逆にドスがきいていて説得力を持つ場合がままある、と私などは考えておりますが、どうも著者は読者を納得させるための、それこそ「軍略」に無頓着な感じがしました（無論この著者だけではないんですが……）。

諸説ある山本勘助はどれが本物か　評価：

NHKの大河ドラマ「風林火山」を見て，本書のタイトルのとおり，「山本勘助とは何者？」と思い読んでみました． 歴史の学会的には，「山本勘助は架空の人物であった」とか「軽輩であった」という説が有力なようです．山梨県生まれで，新聞記者時代から本書のテーマを追い続けてきた著者はこれに対して，独自の調査によって「勘助は実在した」「信玄に重用された」と結論づけています．生い立ちについては諸説あり，これについては多くの「勘助」の情報が混乱して今の勘助像が作られたというお話はなるほどと思わせます．少し著者の思い入れが強すぎるように思いますが，そこは読者の見識に任されるところでしょう．

はやりもの　評価：

山本勘助の世渡り方法を現代風に作者が意訳して現代人にもわかりやすい表現で伝えている。
日本人の好きな論語の【仁】をベースに話しが展開していく為、 引きつけられるかのように一気に読み進んでしまう。
若き信玄と勘助の問答で、 ”人に遣えるのか””人を遣うのか”で考え方がこうも変わってくるのかと 考えさせられた。
また問答の中には平家物語や禅の話しがでてくるので、 そういった内容の本も思わず読みたくなる内容だった。
ただはなしの終わり方が急だったので、物語として読む文にはちょっと残念。

発売元のレビュー

隻眼の竜 軍師・山本勘助 コミック 全4巻完結セット (隻眼の竜―軍師・山本勘助 ) 　のセットコミックです。

ひとつの歴史小説として秀逸　評価：

井上靖の時代小説は、司馬遼太郎との作品とはまた違った味わいがある。
司馬の小説はある種の歴史に対する冷徹さを感じるのに対し、井上靖は温かさを感じる。
風林火山は、山本勘助の武田家への仕官から川中島までの話であり、武田信玄の物語ではない。
全編を通して、勘助、由布姫、信玄の心の交わり、心情の機微が短いながら丁寧に描かれている。

シンプルで凛とした美しさ！　評価：

この余りにも高名な作品を、今更読もうと思ったのは、07年大河ドラマの題材になった、というただそれだけ。
なのですが、読みはじめたら余りにも面白くて、一気呵成に最後まで読んでしまった。
戦国時代、甲斐･武田信玄の最強軍団を支えた異形の軍師・山本勘助。
その謎に包まれた半生を、文豪・井上靖が想像力豊かに描いた時代文学の傑作。

誰かに心から信頼されるってことは　評価：

誰かに心から信頼されるってことは、人間にとってものすごいエネルギーになる。
殊に、それまでぞんざいな扱いを受けてきた人間にとっては。
高校時代、この小説を読んで知りました。
この本に出会うまでは、「高潔で正義感が強くて人に好かれる。
しかも見た目がいい」…というのが、小説の主人公に抜擢される条件なんだと思ってました。

我が少年時代の愛読書　評価：

私を戦国時代のファンへと導いた一冊。
私は色々と本を読みましたが、これは面白いそう思います。
新田次郎氏の思いが随所に散らばり見どころ読みどころ満載です。
甲陽軍鑑・駒井高白斉日記をもとに書かれています。
この本では武田信玄はおこことの出会いより病気になったように書かれています。
事実はわかりませんが歴史の面白いのは書かれる作者の創造性だと思います。
その創造性で書かれたこの本はお勧めの一冊です。

新田次郎独自の世界　評価：

甲斐の名将・武田信玄・・・。
彼を描いた小説は数多く存在している。
だが、この新田版「武田信玄」が白眉なのは、一言で言うならば、問題集形式になっていることであろう。
即ち、事象に対して、なぜ、それがこういうことになったかの説明を同時進行ですることをせず、絶えず、「君ならどうする？」、「どう読み解く？」という問いかけをしてくるのである。
そして、最後に、実際を教え、答え合わせをさせる・・・。
こういう形式の著作にはお目にかかったことがなかっただけに、大変、印象に残っている作品である。

人間「武田信玄」　評価：

大河ドラマの原作にもなり、既にたくさんの方に読まれているであろう有名な本ですが、ようやく通して一気に読む事ができました。
信玄と言えば、「曲者揃いの家臣団をまとめあげた絶大なカリスマ性」「水洗トイレを作り、そこでも書類に目を通した合理性」「あの信長や家康が恐れた完全無欠の武将」といったものが一般的なイメージではないでしょうか。

通俗的英雄、武田信玄、ですね　評価：

美女も配置され、華やかシーンも多く、そのわりに歴史考証もしっかりしています。
「武田信玄」入門に最適ではないかな。
小林計一郎さんの「武田軍記」が種本ですね。
ただ、正妻の三条の方や長男の義信を悪者に仕立てたり、川中島の戦いの展開を根拠もなしにあそこまで変えてしまうのはいかがなものでしょうか。

諏訪人の描く武田信玄　評価：

山岳小説の名手として著名な新田次郎氏の書く武田信玄。
１９８８年ＮＨＫ大河ドラマ原作となり、つとに有名となった。
川中島の合戦の場面が、新田氏の特長のもっとも現われた場面と言えるか。
霧を勝負のアヤとして位置づけており、４０年に及ぶ気象庁勤務の知識が存分に活かされている。
また、山岳に深い知識を持つ新田氏のことだから、 山深い甲斐・信濃の地形描写に優れている。
それは峠を挟んだ攻防戦の様子や、深山幽谷の青崩峠を越えゆく 西上作戦の描写などに活かされている。
そして、この作品で最も有名なのは、信玄を取り囲む美女たちの姿だろう。